ダブルボトムにトリプルボトム
ヘッドアンドショルダーにペナント、フラッグ、ウェッジにスパイク・・・
調べればたくさんのチャートパターンが出てきます。
それらを覚えれば勝てるのか?
トレード上級者は知識が豊富なのか?
正直これを覚えたから勝てるようになるとは言えないです。
それは波の捉え方が違えばパターンが変わるからです。
例えば時間軸の違いで波は変わります。

シンプルなダブルボトム。
ネックラインを上抜けてくれば上昇を期待できそうです。
でも少し線を足すと・・・

もっと大きな波でヘッドアンドショルダーが見えてきました。
これを見ても白ラインのダブルボトムは反転のサインだと言い切れるのか?
これはラインで引いているからわかりやすいですが、これを実際のチャートでローソク足で判断しながらその都度変わる波のサイズに合わせて相場を見ていく。
さらに言えば時間軸によっても波には違いがあるので、そこも合わせて見ていく。
様々なサイズの波を複合的に捉えるというのは思っている以上に難しい作業なんです。
そもそも波の定義がしっかり理解しているかの問題もあります。
理解していない人は何となくで波を把握していると相場によってバラバラに捉えることになり安定したトレードはできません。
そこで、まずは波をどうやって捉えていくかを定義する事が必要です。

上昇波の場合、まずは高値を把握する。
その後その高値を更新していけば、その更新した波の起点となった場所が重要な安値です。

ピンクの高値ラインを超えた時点で、安値が重要なラス押し安値として機能しはじめます。
これを繰り返すことで波を把握していきます。
実際のチャートを見ています。

赤いラインはMT4に標準搭載されているZigZagという波を自動で表示してくれるインジです。
この波で把握している人もいると思いますが、僕がラインを引くとこうなります。

ピンクラインが僕が引いたラインです。
全然違うのがわかると思いますが、これだけ波を捉える感覚が違うとトレードも全然変わってきます。
これをしっかり把握したうえでトレードをすることが重要で、トレードパターンというものが大事になるのはこの後の話です。
高値Aは安値Bが直近の安値を更新していないので重要な高値とは現時点ではなっていません。
このまま安値を更新すればAは重要なラス戻り高値になります。
このまま反転して上昇すればAはネックラインになり抵抗にはなりますが、目線が切り替わるほどの重要な高値はその前の高値Cになります。
青丸で囲っている部分はとてもわかりやすいポイントです。

赤いラインではダブルボトムとなっています。
下落がずっと続いてる中で現れた反転を示唆するダブルボトム出現。
これを見て簡単にロングを狙っているとなかなか結果を出すのは難しいです。
ピンクのラインの波を把握できていれば、ダブルボトムから反転したとしてもすぐに抜けたところでピンクラインで見た戻り売りが出やすそうな場所であることはわかると思います。
こういった複合的な判断を同じチャートからでも、別の時間軸からでも同時に見て判断していけるようになって初めて学んだチャートパターンが生きてくるのだと思います。
ちゃんと勉強している人ならば、勝っている人も負けている人も知識の量に大きな違いはあまり無いと思っています。
決定的に差があるのはこの波の捉え方ができているかどうか。
同じようにダブルボトムを確認して反転と判断していても、その判断に至る過程に大きな違いがあるということです。
トレードで苦しんでいる人はぜひもう一度自分の波の捉え方を見直してみて下さい。
どのような波の捉え方をしているか?
毎回同じ基準で判断できているか?
一つのチャートからいくつもの波が見えているか?
マルチタイムで波を判断しているか?
もし波の捉え方に問題が見つかれば、解決することで結果に直結するかもしれません。

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コメント
コメント一覧 (7)
4時間足、1時間足、15分足、と見て5分足でエントリーしたのに、いざポジションを持つと1分足での反転で損切り…みたいなことばっかりしていました。
株スキャで1カイ2ヤリばかりしていた頃のLCの仕方が抜けないんです。
いっその事、利食いも1pipsですればどうだろ?とかも考えましたが仮に一時的に勝てても年齢的に長く続けられないだろうし…。
寝ても覚めても週末も、トレードの事ばっかり考えてます。笑
夢にもチャートがでてきたり…誰もが通る道でしょうね!笑
来週もがんばります^^
スキャから始めたのですけどまったく株とは違いましたね。
基本のスタンスとして自分の見ている足より上位足には逆らわず、下位足が慌ててしまうような場面を探すと勝率は上がります。
1分足はさすがに短すぎるので見ませんけど、15分で見る場合は5分足でエントリーしてる人たちが慌てちゃうような場面を見つけることができればチャンスです。
RUNさんが1分の反転で損切りしてしまうなら、その損切りを5分や15分基準で考えている人がニヤニヤしながらこっそり見てるかもしれないです。
そのニヤニヤ側になるべく立った視点で見れるとエントリー場所が自然と浮かんできますよ。
最近のYahoo知恵袋で投資家が選んだベストアンサーです。
参考になると思います。どうぞ。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11217715451
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13210470848
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12217617512
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13212495058
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14214620944
なんか色々ありがとうございます^^
ただ、このブログや動画の基本は僕の知識のアウトプットなんですよね。
アウトプットすることで自分の知識をより固めたい。
その過程で、アウトプットしたものを見て誰かの参考になれば。
そういったのが趣旨なので求められてることに答えるのは少し違うのかなって。
でもたくさんありがとうございます!
波形認識で迷いがあり調べていたところ、こちらのブログに辿り着き記事を拝見させて頂きました。
私の場合、細かく引きすぎてしまい動画の中で仰っていた「ノイズ」も線を引いてしまっている状態です。
どこかで相場の形はNかNのなり損ないしかないとありましたが自分で下手な基準で細かく線を引くより動画の中でやられているようにZigZagを使い、高安を更新したらN、失敗して反転したらNのなり損ない(Wや三尊、例外でV)といったイメージ引いた方が良いのでしょうか?
お手隙でしたら回答宜しくお願い致します。
波の把握という点で見るのであれば、自分がエントリーするために見ている足の波をそのまま当てはめても振り回されることが多いように感じます。
波の把握はもうワンサイズ大きな波。
さらに加えてその波に対してもうワンサイズ大きな波。
くらいを見ながらエントリーポイントを探るのが個人的には好きです。
ただ本当に大事なのは自分で決めた捉え方を繰り返すことかなと。
時と場合によって波の捉え方が変わってしまうとトレードに一貫性が無くなってしまいます。
僕の捉え方は一例で正解というわけではありません。
ご自身で『これ』と決めた波をまずはしっかり追いかけることが大事かなとは思います。
丁寧な回答ありがとうございます。
頂いたアドバイスを理解する為、自分で考えてみました。
>>波の把握はもうワンサイズ大きな波。さらに加えてその波に対してもうワンサイズ大きな波。
これは動画で「4時間足の波を捉えるのに15分足が見やすいことが多い。その理由は波形の頂点や底といった揉み合いを見つけやすいから。」と仰っていたことだと思います。今まで上位足の波形を短期足で捉えるといった考えが無かったので勉強になりました。
>>本当に大事なのは自分で決めた捉え方を繰り返すこと
このお言葉からFXに正解が無いということ。そして気をつけていたつもりなのにいつのまにか絶対的な答えを探していた自分に気づくことが出来ました。
全てにワークする手法は存在しないという考えを再度、頭に入れていきます。