と思ったので調べてみた。
動画もあるのでよければどうぞ。


まずは前提としてFXが盛んにおこなわれるようになった2000年以降に絞って、アメリカが主導で参加した大きな紛争を調べました。
ここで調べたのは
2001年~2014年 アメリカのアフガニスタン侵攻

2003年~2011年 イラク戦争

この二つについてドル円がどう動いたのかを検証します。


アメリカのアフガニスタン侵攻
この紛争での値動きを調べるには、この一か月前に起こった9.11同時多発テロから調べないといけないです。
図

テロが起こってから5円の円高。
リスクオフ時には円が買われる特徴があることから、ここでもその特徴がはっきり表れてます。
画像の期間は1か月。
この一か月後の10月7日から攻撃が行われます。
その時点でのドル円チャートがこちら。
図

一か月で相場は完全に戻っており、この後はドル買いが起こります。
ちなみにこの期間は株価もかなり上昇しています。
有事のドル高という言葉もありますが、ここではドルがしっかり買われる結果になります。

戦争というとミサイルが飛び交うイメージを持ちますが、近年の戦争はこういった大規模な応酬はあまり長い期間は続かないことが多いです。
アフガン侵攻も暫定政府が設立されたのは2001年の12月です。
戦争は2014年に終わりますが、この間も局所的な戦闘が行われる事はありましたが、為替に大きな影響を与えることは少なかったです。

というわけで、暫定政府が設立された12月までのチャートです。
図

ドル買いが続いてる事がわかります。
ただし、ドル買いはここで終わり、この後は円買いが続くことになりますが、これは戦争とは別の理由によるところが大きいと思います。


イラク戦争
イラク戦争はイラクが核兵器を持っていることに対してアメリカを中心とした連合軍がイラクの自由作戦の名の下にイラクへ侵攻したことから始まります。
これも実は戦闘は2003年度中に終わっています。

2003年3月のドル円チャート
図

戦闘が始まる前からある程度相場は織り込んでいくと思うのですが、117円~121円のレンジ内の動きに収まっています。
派手に動いてるのは戦闘当日前後の数日だけですね。

2003年 ドル円チャート
図

年末に向けて円高が進んでいますが、これは戦争ではなくFRBの金利政策の影響が強いと思います。


戦争が為替にどう影響を与えるのかという面で今回は見てみましたが、結論を言えば数日という超短期間では大きく影響を与えるものの、月単位で見れば特別影響を与えることはないのかなと思いました。

結局のところ為替は一つの事象で価格が決まってるわけではなく、あらゆる事象が絡み合っての結果なので戦争というワードのインパクトは強いと思いますが、それが継続したトレンドにつながる可能性は低いということなんだと思います。

過去のこういった値動きを知っていれば、もし仮に軍事衝突が起こった場合も慌てることなく行動していけると思うので整理しておきたいです。



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